リスクリバーサルとは何?見方と注意点について。

リスクリバーサルとは、為替市場の中でも多くのユーザーがプロフェッショナルに近いオプション市場の動向(需給)から、これらの市場参加者のリスク認識がどちらかを見ているかを知る手法のことです。国内FX、海外FXでもよく使われる用語です。

オプション取引では行使価格、期間、デルタ等の条件が同じであれば理屈上はコール(買う権利)もプット(売る権利)も同じオプション料金になるはずですが、実際の市場ではこれは同額になりません。その理由は、参加者の需給が同じではないからです。

例えば、ドルが下がるというリスク認識を持っている人が多ければ下がったときに一定の価格で売ることができるプットオプションの方を取引参加者皆が欲しがることになり、プットオプションのほうの値段が高くなります。この価格差の比率がリスクリバーサルです。一般的にはコールのインプライドボラティリティからプットのインプライドボラティリティを引いたものの比率を、リスクリバーサルと言います。

リスクリバーサルとは、元もオプションの一手法の名前でした。

今、先物レートが106円の時に同じデルタのアウトオブマネーの110円のコールオプションが7円、100円のプットオプションが8円だとします。これを同時に購入すると1円が手元に帰ってきます。

そしてこのオプションは行使日のレートが、
100円から110円の時には何もおきないので最初の1円が手元に残ります。
100円以下でしたら、プットオプションが行使され、為替レートがどんなに下がっても損失が発生します。

110円以上でしたら、オプション料の他に110円で買う権利を行使してそのときのレートに市場で売ることができるので利益が出ます。

要するに、利益を得られるのは大多数の市場参加者がリスクがあると思っている方向に動いた場合に損失が出る取引です。

逆に大多数の市場参加者がドル高円安に動くと思っている場合には、上記の例の様にコールオプションの値段のほうが高くなります。

リスクリバーサルの見方と注意点について

リスクリバーサルは、そのときの市場参加者がこの先どちらに為替が動くことを心配しているかを示す一つの指標といえます。また、プラスやマイナスの値が大きければ大きいほどより一層そちらの方向に対する不安が強いといえます。

ここで注意しなければいけないのは、リスクリバーサルはそのときの参加者のリスク認識は把握できてもそれが必ずしも将来のレートの動きとは一致しないということです。

リスクリバーサルは、あくまで市場の雰囲気を把握するための指標であることを認識しておきましょう。

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